様々な求人に有利なUSCPA

USCPAとはアメリカの、それぞれの州が認定している公認会計士資格のことです。

会計士の方が転職する就職先として一般的な会計事務所や監査法人、税理士法人などでもアメリカの公認会計士の資格を取得した人に対して期待される仕事の内容は違ってきます。

前もって転職する勤務先での仕事の内容のイメージを思い描いておくのが良い方法です。

近頃の大手監査法人のアドバイザリー部門や監査部門では、USCPAの資格を取得している人の採用が多くなってきています。

アドバイザリー部門は、かつてであれば経理などの業務経験が必須でしたが人材が不足していることもあり条件が緩和されていることが多いです。

監査部門では、資格取得している人であれば、業務経験がなくても応募することが出来る求人も少なくありません。

中でも最近の転職する勤務先として注目を集めているのがFASです。

FASは、企業再生やM&Aが日本でも一般化してきていることに伴い増えてきているコンサルティングサービスのことで最近は、それぞれの監査法人でFASに特化した関連会社を立て上げる動きも良く見られるようになりました。

大手監査法人の系列のFAS専門会社の場合は、取り扱っている案件は大きな規模のものが多いものの、担当する業務は細かく分かれています。

そしてクロスボーダーM&Aなどの案件が多くなってきていることから中堅企業や中小企業の監査法人であっても、USCPAの資格を取得している人を採用する場合が多くなってきている状態です。

その上に、外国の監査法人に転職することも出来ます。

外国の監査法人に入社するときには、長い期間に亘って滞在することになったり、日本に帰国したときに年齢が41歳以上になっていると日本で転職しにくくなったりするので、転職する活動を始める前に充分に検討しておくことが必要です。

会計事務所では、取引先が外資系企業の中堅企業や中小企業の会計事務所で、この資格の取得している人を採用しています。

税理士法人では、この資格は国際税務部門で評価が高いです。

中堅企業の税理士法人で需要があるのは、クロスボーダーM&Aなどといった案件を取り扱っている国際事業部門などになります。

大手コンサルティングファームや中堅のコンサルティングファームでは、USCPAの資格を取得している人の需要が高いです。

外国が関係している事業再生業務やクロスボーダーM&Aなどの担当者に、採用される場合が少なくありません。

しかしコンサルティングファームに入社する場合は、USCPAの資格取得の上に豊富な関連する業務経験や専門的な国際会計の知識を求められる場合がほとんどです。

近頃はFASも人気がある業種となっていて、少人数のスタッフで専門性のあるサービスを行っているブティックスタイルのFASに就職したときには、大手監査法人と比べると取り扱う案件は規模が小さくなるのですが、プロジェクトのスタートから最後まで一貫して受け持つ場合が多いので、幅広い実績を習得することが可能です。

就職先に選ぶときには、取り扱っているプロジェクトの特性を知っておき、自分が希望するキャリアを習得することが出来るようにすることが重要になります。

一般的な事業会社などに就職する会計士も少なくありません。

内部監査や経理が主要となる仕事ですが、USCPAの資格を取得している人は内部監査や経理とは異なる需要もあります。

日系会社でも、需要が高い会社はあり特に外国に子会社があったり、外国に事業部門を持っている会社が多いです。

経理部門以外では、外国の子会社が正常に運営されているのかについて財務データから解析して評価する役割として資格が活用出来ます。